homulaインタビュー/homula サプライヤー有限会社ブルーランク「“made in FUKUOKA”のアクセサリーを世界へ」
第3回目は、homulaにサプライヤーとしてご登録いただいている“made in FUKUOKA”のアクセサリーブランド「Blue Rank(ブルーランク)」のデザイナー松原氏と「DeWLuX(デューラックス)」のデザイナー福池氏、そして両ブランドを取りまとめる有限会社ブルーランク代表の西川ゆかり社長にお話をうかがいました。
第3回目は、homulaにサプライヤーとしてご登録いただいている“made in FUKUOKA”のアクセサリーブランド「Blue Rank(ブルーランク)」のデザイナー松原氏と「DeWLuX(デューラックス)」のデザイナー福池氏、そして両ブランドを取りまとめる有限会社ブルーランク代表の西川ゆかり氏にお話をうかがいました。
ーまずは、有限会社ブルーランクと、「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」のブランドについて、教えていただけますか。
西川氏:弊社は、個人店やセレクトショップなどのクライアントからオリジナルアクセサリーの注文を受けて、企画・生産・製造・卸売までを行う会社です。会社を立ち上げてからは、様々なご要望に寄り添った商品を数多くご提案してきました。
「Blue Rank(ブルーランク)」は、カジュアルからモードまで、幅広いスタイルに合わせられるハウスブランドとして展開してきましたが、デザイナーに松原を迎えてからは、彼女のテイストを反映させて、よりモードを意識したブランドに変化してきています。弊社が大切にしてきたお客様のリアルクローズに寄り添ったデザインであることは引き継ぎつつ、次のステージにステップアップしている段階です。
「DeWLuX(デューラックス)」は、弊社の直営店が岩田屋本店にオープンした時に、百貨店のニーズに合わせて新しく生まれたブランドです。日本では製造できない素材14KGF(14金ゴールドフィルド)を使って、デザイナーの福池が得意とする繊細で細やかな加工を施したワンランク上の上質なアクセサリーを展開しています。
ー私は初めて耳にしたのですが、お話の中に出てきた素材14KGFについて詳しく教えていただけますか。
西川氏:14KGF(14金ゴールドフィルド)とは、真鍮に14金の層を高熱と圧力で圧着させたものです。14KGFは金の厚さが金メッキの100倍ほどあるため、長時間使用して変色しにくく、剥がれにくいのが特徴です。14金の輝きをお手ごろな価格で楽しんでいただける、欧米ではポピュラーな素材です。
ー「DeWLuX(デューラックス)」の透明感のある輝きとお手に取っていただきやすい価格は、14KGFのおかげということですね。それでは、「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」は、どんなイメージでデザインされているかをお聞かせください。
松原氏:ありがたいことに、「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」ともに、幅広い年齢やスタイルの方にご愛用いただいています。私がデザインを任されている「Blue Rank(ブルーランク)」は、ファッショナブルで感性の豊かな方が、お好きなアイテムを組み合わせて、ご自身の気分のままにつけてくださっている印象があります。デザイナー目線で申し上げると、「Blue Rank(ブルーランク)」は自立した意志のある女性をイメージしているので、エッジの効いたモードな雰囲気をデザインにプラスしています。
福池氏:「DeWLuX(デューラックス)」は柔らかな雰囲気の大人の女性をイメージしてデザインしています。「DeWLuX(デューラックス)」のDEWは雫のようなキラキラした艶感を、LUXはLuxuryから取っていて、上質な質感を表現しています。「DeWLuX(デューラックス)」のアクセサリーを身につけていただくことで、前向きな気持ちになっていただきたいという思いを込めて、女性の琴線に触れる繊細なデザインで展開しています。
ーお話をお聞きしていると、松原さんと福池さん、お二人のお人柄とそれぞれのブランドのイメージがリンクしているように感じました。次に、デザインのこだわりについて、教えていただけますでしょうか。
松原氏:私自身、アクセサリーを身に付ける時に、アクセサリーを単体では見ていません。例えば、女性には分かっていただけると思うのですが、コーディネートにおける口紅の役割って絶大ですよね。レッド、ピンク、オレンジと、どの色を選ぶかによって全体の雰囲気がまったく違ってきます。私は、「Blue Rank(ブルーランク)」のアクセサリーも、口紅に近しい存在として位置付けています。それは、身につける方が本来持っている空気感の濃淡を調整していただくためのツールのようなものだと考えているからです。一見、アートピースのようなデザインのアクセサリーでも、身に付けるとすっと馴染んでお客様の魅力を際立たせるように、バランスやアイテム同士の親和性をとても大切にしています。そして、何よりもお客様に寄り添ったアクセサリーであるということを念頭に置いて、デザインに取り組んでいます。
福池氏:私は職人気質なタイプなので、美しいものを作るということにこだわっています。前職では、7年以上ジュエリーデザイナーの製作アシスタントとして働いていました。「Blue Rank(ブルーランク)」もそうですが、「DeWLuX(デューラックス)」もデザイナーをはじめとするブランドのチームがすべての商品をハンドメイドで製作しています。そのため、チーム一人ひとりの商品に対する想いや責任感が強く、真摯な姿勢で物作りをしていると感じています。
西川氏:最初にお話した通り、弊社では、企画・生産・製造・卸売までを一貫して請け負っています。工場に製造を依頼しないため、弊社のショールームですべての作業が完結します。直接、クラインアントやお客様のご要望をお聞きすることで、商品への反映がクイックに行える体制は、弊社の強みであると考えています。長年培ってきたOEMでの寄り添う姿勢が、幅広い層の方に愛されるブランド「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」の成長に繋がっていると感じています。
ー西川社長、松原さんと福池さん、皆さんの雰囲気が朗らかで、とても温かな環境の中で「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」のアクセサリーは生まれているのですね。プライベートなお話もお聞きできればと思ったのですが、デザイナーお二人の趣味は何でしょう。デザイナー業に繋がるモノコトだったりするのでしょうか。
松原氏:私は元々映画鑑賞が好きで、以前はよく映画館に足を運んでいました。自宅で過ごす時間が増えてからは、1日に何本も映画を見ている日もあります。ジャンルは様々で、その時の気分で選んでいるのですが、映像を通して、作品の意図やその時代の流れ、登場人物の背景などに思いを馳せながら鑑賞するのが好きです。映画で目にした視覚的な情報から、デザインのインスピレーションを受けています。
福池氏:正直、趣味を聞かれてすぐに思い浮かぶものがないのですが、私は物事を丁寧に整えていく作業が好きです。知らないこと分からないこと、不可能と思われるようなことと向き合い、時間をかけてじっくりと解決していくことが苦ではありません。アクセサリーを作る作業も、クライアントやお客様からのご要望に応える方法は色々とある中で、より美しくより素敵な商品に仕上げるための最適な方法を追求する時間が好きです。そう思うと、デザイナーという仕事自体が趣味のようなものかも知れませんね。
ー最後に、「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」の今後についてお話いただけますでしょうか。
西川氏:サスティナブルという言葉を見聞きする時代になりました。弊社は、創業時から今まで一貫して、アクセサリーをご購入くださるお客様を意識した物作りをしてきました。お客様のご要望に寄り添った商品を、企画・生産・製造・卸売まで弊社が対応することは、無駄が生まれないビジネススタイルだと考えています。これからも“made in FUKUOKA”のアクセサリーを、お客様のご要望に寄り添ったデザインで展開していけたらと思っています。「Blue Rank(ブルーランク)」と「DeWLuX(デューラックス)」のアクセサリーが、より多くのお客様の元に届いて、皆様の日々に彩りを添えられるようにと願っています。
「Blue Rank(ブルーランク)」Designer 松原久美氏
「DeWLuX(デューラックス)」Designer 福池彩氏